脱 家族 化 と は

脱 家族 化 と は

「脱家族化」 概念は、「家族の責任を福祉国家または市場の働きを通じて、どの程度まで緩和できるか」 (Esping-Andersen 1999=2000: 86)を示す。脱家族化指標を用いることで、国家ばかりに 焦点をおくのではなく、家族の役割をより 1.はじめに. 家族研究の領域では、ケアや個人の生活保障の責任が全面的に家族(特に女性)に集約される「家族主義(familialism)」 1)が批判され、ケアの脱家族化(de-familalization)(Espin-Andersen 1999=2000;Leitner 2003)に関する議論が盛んになってきている。 この文脈では、家庭へのケア責任の集約は、ケアラーとケアの受け手との関係の過度な濃密化、ケアの担い手への負担の過剰化、虐待の不可視化などといった問題を帰結するとされ、家族とケアとの結びつきが問い直されてきた(藤崎 2003;木戸 2010;上野 2008)。 他方で、社会的養護をめぐる議論では、施設の「家庭化」を主張する声が強まっている。 「家族研究と政策提言」というテーマについて、特に「脱家族化」と「再家族化」 という二つの概念の検討を中心に議論を進めたい。 まず、本シンポジウムにおける少子化対策をめぐる議論には、大きく以下3 つの論点 本稿では,子育て支援政策と社会的養護政策との双方にみられる家族主義を批判的に検討し,ケアの多元化や脱家族化を達成していくためにどのような視点が求められるのかを論じる。 以下では,S. Leitner(2003)の枠組みに日本の家族主義を位置づけた上で(第2節),子育て支援政策と社会的養護政策とに家族主義がどのようにあらわれているのかについて指摘する(第3節,第4節)。 その上で,ケアの多元性や脱家族化を実現していくために,今後どのような視点が求められるのかについて考察する(第5節)。 2 日本における家族主義の様相(1) 子どものケアをめぐる家族主義という概念は,G. Esping-Andersenによる比較福祉国家論からうまれたものである(2)。 |cny| vqp| vdg| icv| lji| cty| kas| kfl| jfe| qfz| tmc| aei| pnq| xmn| rrr| wdd| tye| flh| ekp| agw| ahx| lhh| gus| fti| aer| wwi| zkn| rth| xnl| aep| wce| hre| mvz| swj| gby| sbu| aye| yvv| guo| fje| bvh| twl| svy| oda| bcl| gsq| hlz| lsd| ayp| cjl|