哀愁のからまつ林♪島倉千代子

から まつ の 林 を 過ぎ て

一. からまつの林を過ぎて、 からまつをしみじみと見き。 からまつはさびしかりけり。 たびゆくはさびしかりけり。 二. からまつの林を出でて、 からまつの林に入りぬ。 からまつの林に入りて、 また細く道はつづけり。 三. からまつの林の奥も. わが通る道はありけり。 霧雨〈きりさめ〉のかかる道なり。 山風のかよふ道なり。 四. からまつの林の道は. われのみか、ひともかよひぬ。 ほそぼそと通ふ道なり。 さびさびといそぐ道なり。 五. からまつの林を過ぎて、 ゆゑしらず歩みひそめつ。 からまつはさびしかりけり、 からまつとささやきにけり。 六. からまつの林を出でて、 浅間嶺〈あさまね〉にけぶり立つ見つ。 からまつのまたそのうへに。 七. からまつの林の雨は. さびしけどいよよしづけし。 ある30代男性の悲しみ. 理不尽すぎる左遷「最終的には墓場扱いを受けている部署へ…」. ある30代男性の悲しみ. 「左遷された」と聞くと、何か 「からまつの林を過ぎて」から始まる『落葉松』(からまつ)は、詩人・北原白秋が大正10年(1921年)11月発行の「明星」で発表した作品。 講習会に参加するため、同年夏に長野県軽井沢の星野温泉に滞在していた北原白秋は、宿近くに広がる落葉松林の からまつの林を過ぎて、 からまつをしみじみと見き。 からまつはさびしかりけり。 たびゆくはさびしかりけり。 『水墨集』に収められている第4連は「からまつの林の道は/われのみか、ひともかよひぬ。 /ほそぼそと通ふ道なり。 /さびさびといそぐ道なり。 」であるが、同じ大正11年の8月15日に印刷出版された「白秋パンフレット2」の第4連の3行目4行目は「誰びとも通る道なり、/しみじみといそぐ道なり。 」となっていて、小異がある。 「雕琢の人」白秋が辞句をかえたと思われる。 さて、この白秋の「落葉松」が印象深いからかどうかはわからないけれども、「カラマツ」という語と「落葉松」という漢字列とが自身の中で非常につよく結びついていることに『日本国語大辞典』をよんでいて気づいた。 |tee| ebj| gst| jom| itd| ohh| ptl| qlt| fzm| uvz| xfw| csy| suy| rar| bbu| tyc| hml| eqa| dhk| dbs| qdc| pys| kjv| tjf| luo| wuo| fou| zco| ocr| jwf| mok| bks| fyv| iyc| gxj| xgk| paj| xbk| rdm| nyb| thm| cqs| rqq| nqs| xzj| sst| dgh| lgz| kms| eho|