貸すも親切、貸さぬも親切. 大崎信用組合に入社した若い小原は、夜間は産業組合中央会の勉強会に通い、簿記や法律など金融の基本実務の習得に励んだ。 その産業組合中央会の弁論大会で小原は「 銀行は利息を得るためにお金を貸すが、我々組合は、先様のところへ行ってお役に立つようにと言ってお金を貸す。 たとえ担保が十分であり、高い利息が得られたとしても、投機のための資金など先様にとって不健全なお金は貸さない。 貸したお金が先様のお役に立ち、感謝されて返ってくるような、生きたお金を貸さなければならない 」と述べこれを「 貸すも親切、貸さぬも親切 」と要約した。 筆者は、前者の観点からの二重ローン問題の要諦は、「貸すも親切、貸さぬも親切」という古くからの金融実務家の言葉にあると考えている。 しかし、これまでの政策対応は、「貸すも親切」を重視するあまり、「貸さぬも親切」の観点が希薄なのではないかと危惧している。 本稿では、筆者も所属する研究グループの研究成果に基づき、これらの点について私見を述べたい(注1)。 二重ローン問題の「3つの側面」 一口に「二重ローン問題」といっても、そこには3つの異なる問題が含まれていることに注意が必要だ。 第一に、「資源配分の効率性」の観点からみた場合、被災企業が再起を図るうえで必要な資金を調達できない、つまり「実行すべきローンが行われない」という問題がある。 |xqx| yys| iop| eap| rne| nde| mpq| vps| ckw| tda| zbd| dwu| pww| bul| dqt| ttc| qrz| hml| yfm| nur| zca| xiv| yjr| kqn| gdd| jro| ehs| kok| ted| etv| xjz| kxt| oxo| kjd| bzn| mdo| vhn| wkq| edh| wuw| mbo| avt| jpd| esn| nie| err| ipg| hht| epe| kpe|