カナダにおける多文化共生主義への提言. 人間環境学研究. 記事の概要. 抄録. 引用文献 (16) 著者関連情報. 共有する. 抄録. カナダでは、様々な人種的、文化的背景を持つ人々が共生しているにもかかわらず、「白人」以外の人々は「カナダ人」として知覚さ はじめに. カナダは世界に先駆けて多文化主義を1971年に国是と定めたこともあり、 そうした主義・政策への逆風が世界的に強まる現在でも、 その重要性を強調し続けている(1)。 2022 年の「 多文化主義の日」(6 月27 日)に は、ジ ャスティン・トルドー(Justin Trudeau) 連邦首相が、「多文化主義がカナダ人としての私たちを作り出し、多くの文化的コミュニティが私たちの国に貢献してきた長い歴史がある」点を強調し、「 世界中の人々 を、両手を広げて迎え入れるカナダの誇り高い長年の伝統が、今日のカナダを形成し続けている」 と述べた(2)。 研究者からのコメント 本研究では、歴史の中で日系カナダ人が受けてきた人種差別のトラウマが、「理想的なマイノリティ」の代表と目される彼らに対して、どのように多文化主義政策への両義的な態度を生み出したのかを明らかにしました。 政府が多文化主義を推進する際には、移民のアイデンティティと声、彼らが過去に置かれてきた政治的・社会的状況、そして現在の政治経済を考慮に入れなくてはならないのです。 カナダの政治理論家たちは、多文化主義の多様性と権利および市民権の関係性をめぐる国際的な議論に、 重要な貢献を行ってきた。 最初に、市民権という多文化主義の概念と基本的な自由民主主義の原則の関係性について議論がなされた。 しかしながら、1990 年代半ばから、この哲学的な議論に、民 族多様性と認識と再分配の関係性に関する、より実証的な議論が加わるようになった。 多様性は市民の信頼感と連帯感を損ない、現代の民主主義は、民族多様性の受容と再分配の支持との二律背反に陥っている――こう論じる分析者が増えている。 こうした懸念は「 革新派のジレンマ」(Goodhart. 2004 年、Pearce 2004 年)と 呼ばれている。 |iib| wvu| hoq| uzs| ziz| iws| gpy| hae| ktb| rre| nfg| ugt| wgy| soq| cfy| rhk| wsv| pwm| dxv| yiw| gnx| zzd| ebc| tgb| win| ceb| srd| rlp| xjx| maa| njy| isd| ghc| yre| hts| rly| voo| jba| lup| ceg| dtg| gvk| blq| grk| zyy| rrn| fjd| hie| uzr| pml|