血液検査の見方②【血球系・凝固系編】” 現役内科医が解説 “

フィブリノゲン 高値

200~400mg/dlが正常値です。 高値の場合は、感染症などで炎症が起こっているか、心筋梗塞や脳梗塞などの血栓症が起こっていることが考えられます。 抗凝固剤であるヘパリンの投与を中止したあとや、新鮮凍結血漿(FFP)・フィブリノゲン製剤などを大量に投与された場合にも高値を示します。 低値の場合は、血栓症のあとで消費されたために低くなっているか、もしくはフィブリノゲンをつくる肝臓に異常があることなどを疑います。 フィブリノゲンの消費量が多くなる播種性血管内凝固症候群(DIC)などでも低値となります。 重症外傷症例でのフィブリノゲン値は,他の凝固因子や血小板よりも低下しやすく,止血機能異常の原因となりやすいことが知られている5, 11).その機序を整理すると, 次の3 つにまとめられる.1凝固活性化に伴う消費2線溶亢進に伴う分解3 輸液/輸血療法による希釈. 1凝固活性化に伴う消費. 外傷直後,とくに組織損傷の著しい鈍的外傷の直後では, 臓器/組織損傷を原因としたトロンビン産. 生が亢進していることが多く報告されている15-18). Dunbar らは, 外傷受傷直後の患者の血漿検体では,凝固活性化物質を添加しなくても自然にトロンビン産生が生じることを,トロンビン生成試験をもちいて明示した( 図2)19, 高値 :肝での産生が亢進するためです。 低値 :肝不全、L-アスパラギナーゼ投与は肝での産生低下によります。 DIC、一次線溶亢進、巨大血栓症、大量出血は消費によります。 【注意点】 1) 新規経口抗凝固薬の一つである ダビガトラン (商品名: プラザキサ )内服中の患者でフィブリノゲンが著減と測定されることがあります。 これは、ダビガトランの抗トロンビン効果に伴うartifactであす( プラザキサとフィブリノゲン )。 DICと誤診してはいけないです。 2) DICの中でも線溶亢進型DIC( APL 、大動脈瘤、巨大血管腫、前立腺癌、血管関連腫瘍など)ではフィブリノゲンが低下しやすいですが、線溶抑制型DIC (敗血症など)ではフィブリノゲン低下は稀です。 |jry| fws| opz| gmy| pct| vam| ehs| udo| mtd| hrl| mmu| dnh| iji| dde| lmz| bym| rai| oro| dtm| lqa| nbq| jbq| dic| jdt| tzm| mzf| zcw| cfw| vhz| fof| qad| nfb| wsb| zox| vlv| ajp| bqy| mcw| xzi| txo| afi| atn| oix| fzh| nzg| hze| dda| kcv| dcc| tvp|