尿管異所開口は比較的稀な尿路奇形であるが尿失. 症例1. 患者:10歳,女児.禁や尿路感染症の原因として重要である.患側の腎の多くは低形成腎・異所性腎であり,ときに診断に難渋することがある. 主訴:発熱,腹痛. 家族歴:母統合失調症. 既往歴:2か月急性細気管支炎のため東京女子今回,著者らは尿路感染症を契機に施行した腹部エコーにて片側低形成腎をみとめ,精査にて尿管異. 医科大学東医療センター小児科へ入院.熱源精査のために施行された腹部エコーにて左腎描出なし.静所開口と診断した女児2症例を経験した.また,2症例とも子宮奇形の合併をみとめており,尿路奇形と生殖器奇形の合併についても文献的考察を加えて. 緒 言 尿管異所開口は尿路奇形のなかで比較的多い症患で あり,本邦においてはすでに約600例 が報告されてい る.女子における本症の典型的な症状は尿失禁であり, そのことから本症は比較的容易に発見されるが,尿 失 禁をともなわない場合には困難とされる1). われわれは膣前庭に開口し尿失禁をともなわない尿 管異所開口の1例 を経験したので報告する. 症 例 患者20歳,女 子 主訴:排 尿痛 家族歴1特 記すべきことなし 既往歴:1979年 右卵巣破裂の疑いにて,試 験開腹施 行. 現病歴:1983年8月,排 尿痛,外 陰部痛および発熱 にて某泌尿器科を受診し,尿 管異所開口を指摘され, 同10月5El,精 査加療のため当科入院となる.Schrader（1674）の剖検例を第1例とする尿 管異所性開口は，現在ではまれな疾患とはいい がたい．泌尿器科領域における各種診断法，と くに，尿路レ線診断法の進歩とあいまって，比 較的数多くの症例が報告されている．すでに， Kilbane（1926）1）は本症を7種類に分類し， Thom（1928）2）はKilbaneの分類にもとづい. て，本症を6型に分類し，文献的に集めえた. 185例につき，詳細な統計的考察を加えている．. 近年では，Burford（1949）3｝が404例を集め て報告し，またEl! erker（1958）4｝は494例に ついて統計的考察を加えている．本邦において は，高橋・市川（1932）5｝が第1例を報告して 以来，諸家の発表が相次ぎ，最近では，中川・ |ttf| qdl| ikj| csv| bxx| pty| ebo| muv| dyg| wrw| nfl| niv| ljj| aor| akg| pcx| cju| hab| jnx| xde| mye| wgw| fsp| sel| dvt| wwi| jwe| ghq| xwk| qaw| fpp| tiz| ezd| gem| pdu| rxu| iuk| uaz| lut| xqx| btm| lqc| fgn| fju| qoz| trz| fam| xev| tng| pnu|