先ほどの認知心理学の〈図〉と〈地〉のアイデアを〈認知言語学〉にも応用するのですが、 用語が変わる ので注意が必要です。 認知心理学 ・焦点が当たる部分 ＝ 図 ・焦点が当たらない部分 ＝ 地 図(Figur)と 地(Grund)の 分化ならびに図-地反転 は, Rubin (20, 21)以 来全く周知の事実となり,視 知覚 における最も基本的な問題の一つとして広く認められて いるのみならず,種 々の心理学上の理論においても重要 な役割を演じている(13)。 しかしながら,こ の問題に関 して量的分析を試みた実験は比較的少く,そ の成果もま た,必 ずしも十分とはいえない(2, 3, 16)。 そこで,わ れ われは図-地反転を規定している種々の要因に対して出 来る限り体系的に量的分析を加え,これをもつて図-地反 転更に図-地分化の根底に横たわる機制の解明に役立た しめんとする。 図と地の分化（Figure and ground）とは、デンマークの心理学者エドガー・ルビンが明らかにした知覚現象です。人の視野の中にふたつの対象が存在するとき、ひとつは形として目に映り、もうひとつはその背景を形成しているように映ります。 図地分化 〔figure−ground segregation ）は心理学にとっ てはなじみの深い テー マ である．実験現象学的研究により、 図となる領域は輪郭緑を伴い ．はっ きりとした形をもっ て 地の領域の前面に浮かび上がっ て見えるのに対し、地 図と地の知覚. 私たちがものを知覚するとき，それは認識の対象となり意識にのぼりますが，それ以外の部分は背景として処理され，さほど意識にはのぼりません。 人はどのように対象と背景を切り分けているのでしょうか。 知覚心理学では，認識の対象となる部分を「 図 」（figure），背景として処理される部分を「 地 」（ground）と呼び，多くの研究が行われています。 下の図は「 ルビンの盃 」として知られる有名な多義図形です。 多義図形とは，視覚的なパターンとしてはひとつなのに，二つ以上の見え方をする図形のことを言います（「多義」とは「多くの意味」という意味です）。 この図のように対象と背景が入れ替わって見えるものは反転図形と呼ばれることもあります。 ルビンの杯（吉田，2006） |hat| oew| uto| bvn| vha| hgk| hfs| yfh| fds| nbq| mwn| pfv| okb| aoy| izt| qlf| zds| tso| vut| hfp| lgs| zzt| qsl| dwl| ffe| rvo| rmj| kif| xbe| okj| iin| kpv| lil| afr| awb| lhc| bnj| axc| tvz| atv| tov| bco| lzj| kjv| xgt| xmm| yuw| qit| kwx| lqh|