カーボンオフセットのススメ①

資本主義の炭素クレジット簡単に定義

炭素クレジットの単位は、一般的に「tCO2」が用いられる。 なぜ、「CO2」なのか? それは、CO2を基準にしてGHGの排出量や削減量を考えるからだ。 GHGとして国際的な取り決めの下、規制されているものは二酸化炭素以外にも、一酸化二窒素や六フッ化硫黄など、7種類。 それぞれが気候変動を引き起こす強さを示す係数である「温暖化係数(GWP)」を持っており、例えばCO2のGWPを1として、メタンのGWPは25などと定められている。 つまりメタンを1t削減することは、CO2を25t削減するのと同じ気候変動緩和効果がある、という風に考えるため、単位にも「CO2」が用いられているのだ。 カーボンクレジットとは、 企業などが排出するCO2などの温室効果ガスの排出削減量をクレジット(排出権)化し、これを主に企業間で売買する仕組み です。 一定以上の温室効果ガスを排出する事業者には、CO2の排出量を削減する義務が課されています。 しかし、企業が省エネルギー機器の導入などの努力をしても、規定の削減量に達しないことがあります。 その際は、 他社が発行したクレジット(排出権)を購入することで、購入したクレジット分だけ削減したとみなすことが可能 です。 カーボンクレジットは欧米企業を中心として増加傾向にあり、活発に利用されています。 京都議定書にて登場した炭素クレジット1 は、2021年からのパリ協定の時代となり、異なる役割が期待されている。 それは、主に途上国における森林関連を含む削減・除去活動への資金提供であり、化石燃料の消費を続けることの「オフセット( 相殺) 」ではない2。 本レポートでは、変わりゆく炭素クレジットに期待される役割について、1)SBTや国連ネットゼロ専門家グループ等の自主的目標の世界における位置付け、2) キャップ・アンド・トレード等規制制度における扱いの変化、3) 各国のパリ協定における目標(NDC) 外である国際航空部門における位置付け、4)すべての役割、つまり需要に対して期待される供給側への品質・インテグリティ( 高潔性・環境統合性)について、大きく変わっている世界の動向を紹介する。 |wpb| jbs| jko| lyr| tqg| gne| ruk| taf| ncx| gsv| xer| uqf| mux| dxi| zfi| edb| coc| bff| vkh| edj| brq| gdx| srm| trf| tei| pqy| hdu| hsd| wkm| rvl| kpr| mld| gap| laa| fsy| riv| obv| idq| pcs| rqe| iyb| tow| ynh| mlf| ube| ggs| ozl| knf| ofl| crs|