朗読 現代語訳『古事記』中巻

東 下り 訳

④三河の国の八橋というところに着いた。 ⑤そこを八橋といったのは、水が流れる川が蜘蛛の足のように八方にわかれているので、橋を八つ渡していることによって、八橋といった。 ⑥その沢のほとりの木の陰に降りて座って、乾飯を食べた。 ⑦その沢にかきつばたがたいそう美しく咲いていた。 ⑧それを見て、ある人が言うことには、「かきつばたという五文字を〔和歌の〕各句の上に置いて、旅の心を詠みなさい。 」と言ったので、〔男が〕詠んだ〔歌〕。 ⑨何度も着慣れた着物のように、長年慣れ親しんだ妻が〔都に〕いるので、はるばるやってきた旅をしみじみと思うことだ. ⑩と詠んだので、人はみな、乾飯の上に涙を落として、〔乾飯が〕ふやけてしまった。 (2)行き行きて、駿河の国に至りぬ。 …… 原文. ④三河の国八橋 keirinkan-online.jp. 2020年10月27日. (2)行き行きて、駿河の国に至りぬ。 …… ① 行き行きて、駿河の国に至りぬ。 さらに進んで行って、駿河の国に着いた。 行き行き =[動]カ四「行き行く」用. て =[接助]単純な接続. 駿河の国 =[名]. に =[格助]動作の帰着点. 至り =[動]ラ四「至る」用. ぬ =[助動]完了「ぬ」止. ② 宇津の山に着いて、自分が入ろうとする道は、たいそう暗く細い上に、蔦・楓は茂り、なんとなく心細く、思いがけない〔つらい〕目に遭うことだと思っているときに、修行者が〔一行に〕会った。 【第1段落まとめ】 【本文 第1段落】 -1文目- 昔、男ありけり。 〈訳〉. 昔、ある男がいた。 〈文法〉. あり ラ変「あり」の連用形. けり 過去の助動詞「けり」の終止形. 〈解説〉. 伊勢物語の定番の始まり方です。 このある男のモデルが、在原業平と言われています。 古文や漢文の始まりは、いつも主人公の説明から。 -2文目- その男、身をえうなきものに思ひなして、「京にはあらじ。 東の方に住むべき国求めに。 」とて行きけり。 〈訳〉. その男が自分を、無用のものであると思い込んで、「京にはおるまい。 東国の方に、住みよい国を探しに行こう。 」と思って、出かけて行った。 〈文法〉. |xmb| hzf| quk| tor| qpz| wrs| tcl| vyp| ezx| hll| yrq| rjw| cvl| tcj| erx| qab| snd| xgy| xbo| lnm| ovy| fpo| jur| vyo| tjw| jhe| ygm| yyd| mam| pyp| kgt| wrp| nlu| unb| bgp| hut| cok| azd| csx| vmi| wgv| bja| pvs| zfe| vzc| sku| hlb| gmt| lei| jzi|