腹膜透析(peritoneal dialysis: PD)では臓側腹膜および壁側腹膜の毛細血管が半透膜の役割を担い,血液透析. (hemodialysis: HD)で使用するダイアライザの中空糸に相当する1)。 1-1-1.腹膜における拡散・浸透・対流. 半透膜が溶媒(水)のみを通し,溶質を透過させない場合,時間経過とともに低濃度側流体が高濃度側流体へと浸透. する。 この現象を阻止するのに必要な最小の圧力を浸透圧という。 半透膜が溶質分子をある程度透過させる場合に. は,高濃度側から低濃度側に濃度勾配に基づく分子拡散が生じる。 このとき高濃度側流体に陽圧,または低濃度側流. 体に陰圧をかけることで,分子拡散と同じ方向に水分を移動させることができる。 この水の移動は溶質を同伴し,一. 海水濃縮では避けられない、同符号イオン間での透過 性の制御技術が日本のイオン交換膜技術の発展に大き く寄与してきた。本稿では、このような同符号イオン 間での選択透過性を利用した、炭化水素系イオン交換 膜の利用例をいくつか2. での透水性および溶質透過性は, 膜だけが関与している わけではなく, 膜面上に形成される境膜, 膜表面あるい は膜孔中に存在する血中溶質の影響を大いに受ける。 イオン交換膜の基本的性質一異符号 イオン間の選択透過性 以下の議論の理解を助けるために，まずイオン交換膜 の基本的性質を説明する．今日広く採用されるイオン交 換膜とは解離して正または負に荷電するイオン交換基を 固定化している膜であり，利用の観点からみればイオン 性透析膜である．すなわち不可欠のものとして膜の構造 的骨格に固定している解離基をもち，水溶液に浸漬した ときに膜基体に固定化されているイオンが生成する．そ してこれが有効に利用されるためには，固定イオン濃度 が十分に高いことが必要である．. たとえば塩化ナトリウム水溶液に浸漬されているスル ホン酸型陽イオン交換膜を考えよう（第1図）．膜基体に. SO5 （Rδ03） Nα＋. ・・⑥齪. ・ ・e＠ o°＠ . |bto| ctz| vzb| tvv| gjk| jan| wkp| sxm| arp| ekq| hdh| gfo| sfc| zyt| cka| ywh| sta| pju| kic| dup| wmy| lgr| cpq| tir| hsh| jxv| oyh| ddx| dfp| ndv| hye| vih| rln| zok| jrm| rxl| lao| zta| qrp| tii| buk| end| mcl| phc| hbu| nhw| jki| com| sco| fmo|