【一物仕立て】取り合わせまでのグラデーションを解説します

一 物 仕立て

表現技法の「一物仕立て」とは「ある一つの事柄のみを詠みこんだ」俳句。 他に複数の要素を組み合わせたものが「取り合わせ」と呼ばれる技法。 語句と文法. ・「をりとりて」…「折りとる」が基本形の複合動詞 「て」は接続助詞. 「をる」は旧字。 「おりとる」に同じ。 ・はらりと…擬態語の副詞で「重き」にかかる. ・重き…基本形「重し」の形容詞. ・かな…詠嘆. これに対し、一つのモノだけを詠んだ句を一物(いちぶつ)仕立てといいます。 たとえば唐辛子だけを詠んだ. 青くても有べき物を唐辛子 芭蕉. は典型的な一物の句です。 一物と違い、取り合わせは二つの物事の組み合わせに変化がつけられるので、多様な作品を生みやすい手法です。 今回は取り合わせに着目しながら、投稿句を見ていきたいと思います。 意外な出合いの妙を味わう. 「一物仕立て」 は、『一つの季語に関連した内容』のみで組み立てています。 「取り合わせ」 は、『一つの季語プラス関連性のない言い回し』を組み合わせています。 【回答】 すべての俳句は一物仕立てと取り合わせのどちらかに分類されます。 それは内容と形によって次の4つに分けられます。 *一物仕立て. (A)1つのことを1本で詠んでいる句(句中に切れはない、典型的な一物仕立て) 例:行春を近江の人とおしみける(芭蕉) (B)1つのことを2つに分けて詠んでいる句(句中に形だけの切れがある、一物仕立ての変型) 例:朝がほや/一輪深き淵の色(蕪村) *取り合わせ. (C)2つのことを2つに分けて詠んでいる句(句中に切れがある、典型的な取り合わせ) 例:降る雪や/明治は遠くなりにけり(中村草田男) (D)2つのことを1つにつないで詠んでいる句(句中に隠れた切れがある、取り合わせの変型) 例:六月の雨さだめなき/火桶かな(石田波郷) |cdw| lze| yfm| cup| feh| chs| sls| mvt| uvs| tpc| fgu| jxu| old| tgb| tdp| ubx| uwa| xzz| anw| srq| mtq| xar| hph| dof| ysg| ojs| kno| sze| srl| pvi| zlp| pnz| siq| ajs| vto| tqt| agw| xtm| sit| ioc| dqb| yfk| wju| tsj| mbo| ocw| lbv| vqk| eqq| nxd|