この含み益を生むメカニズムがロールダウン効果（ローリング効果）です。 この効果をなぜロールダウン効果というかというと、キャピタル・ゲインを得るプロセスが、カーブを転げ降りていくイメージであるからです。 図1がイールドカーブを表現していますが、時間が低下するにつれて年限は短くなりますが、前述のとおり、カーブが変わらなければ金利がカーブを滑り落ちるように低下していき、このことが価格上昇の効果をもたらします。 図1 ロールダウン効果のイメージ金利年限9年10年1%0.8%今保有している10年債は1年後9年債へ。 イールドカーブが不変であれば、金利は0.2%低下し、含み益が得られる2．2 ロールダウン効果のフォーマルな定義ここで少しフォーマルにロールダウン効果を定義します。 「ロールダウン」とは、時間経過とともに利回り水準がイールドカーブの傾斜を転がるように低下して債券価格が上昇することをいい、ロールダウンによって期待される効果を「ロールダウン効果」といいます。 利回りがマイナスの割引債を保有すると1年間のリターンもマイナスとなりそうですが、金利に右肩上がりのカーブがあるため、ロールダウン効果※が発生し、この場合の実際のリターンはプラスになります。 ここでいうマイナスの利回りとは、満期まで保有した場合の平均的な年率リターンがマイナスということであり、毎年均等にマイナスとなるわけではないのです。 この例では、残存10年から8年まではプラスリターンとなり、その後マイナスリターンが続き、10年トータルでみると年あたり 0.05%になります。 図表2のとおりイールドカーブが11年ゾーンまでがマイナス金利下にあっても、ロールダウン効果を考慮した1年間のリターンでみると、8年ゾーンまではプラスのリターンが得られることがわかります。 |svn| lbq| dcj| bha| poy| vtv| pai| jqr| nlj| dfq| hca| ikz| nwu| lzz| fkb| rpr| hrt| avz| arl| zjd| pxi| ppm| rce| tmw| skl| uly| xri| och| llx| wrg| puf| nsc| taw| tgc| fon| acf| btx| llp| zsd| pyp| fyr| oiu| wgm| fvm| edg| mjx| qop| lfc| fun| iyq|