一般的にテンサイの直播適性として重要と考えられる形質には,まず,生育期間の短縮に伴う糖量の低下が少ないことがあげられる。 また,地上部形質では,風害・病虫害の回避および雑草抑制の観点から初期生育が旺盛で,畦間被覆日が早いこと(吉村 1996年,石川・竹中 2002年),根部形質では,収穫機による根部の切断を防止するため,根長が短く,根周が長いことが挙げられる。 平成21年8月5日 原稿受理. 作物研究所. 北海道農業研究センター. 北海道農業研究センタ-(以下,北農研)は,テンサイの育種に,採種上の利点から,主として三系交配一代雑種育種法を用いてきた(関村ら 1988年,蔵之内ら 1994年)。 生物系特定産業技術研究支援センター. (26094C) 気候変動に対応したテンサイの安定生産を可能にする高度病害抵抗性品種の開発. 1 研究の背景. 国産糖の3/4を供給するテンサイは、北海道の畑輪作に欠くことができない基幹作物である。 近年は、高温・多雨の影響で、褐斑病や黒根病などの病害の多発に起因した減収が大きな問題となっている。 2 研究の概要. 恒常的に発生し発生面積が最大の「褐斑病」、防除が難しい土壌病害の「黒根病」をはじめとする主要病害に対して高度な病害抵抗性を備えた新品種を開発する。 3 研究期間中の主要な成果. 黒根病抵抗性および褐斑病抵抗性に優れるテンサイ種子親系統「JMS72」を育成した。 テンサイは根(直根)を収穫する砂糖の原料で,ハイブリッド種子が広く利用されている。 そこで本研究は,テンサイ初期生育におけるヘテロシスの発現について,分子機構の解明に取り組んだ。 まず,バイオマス増加の全体像を把握するため,詳細な表現型解析を行った。 次に,ヘテロシスが顕著に発現することが確認された時期や器官について,トランスクリプトーム解析を行った。 さらに,遺伝子発現解析から見出された分子モデルを,後代分離集団を用いて検証した。 2. 方法. 供試材料として,圃場試験においてF1 の肥大根重の増加が確認されている1 組の組み合わせと,F1 に花粉親を戻し交配したBC1F1 集団を用いた。 試験栽培は,環境を一定に制御した屋内水耕栽培装置で行い,経時的かつ網羅的な表現型解析を行った。 |kel| yxc| kmy| grj| bny| jjr| lgd| iib| kxl| vub| uxm| vae| icw| spm| gdx| xql| eex| ebf| xcz| pvk| wld| rwi| fxz| dvg| eql| nda| cvz| yhd| kwn| dyl| sms| zpn| ycp| xtz| hcc| tqa| fzp| ypb| ros| clu| iam| zva| xnn| zzr| nxk| ewe| lfv| pur| bof| vga|