現代のイスラム金融批判と利子概念. 早稲田大学 北村歳治. 近年のイスラム金融の動きは目覚しい。 イスラム金融資本市場の規模は、イスラム教徒自身によるアイデンティティの追求を背景に、オイル・マネーの急増等にあおられ、既存の通常(conventional)の金融市場を上回るペースで伸びていくと見られている。 しかし、同時に、今日的な金融資本市場の観点からは、さまざまな問題を抱えている。 今回のプレゼンテーションでは、前半では今日の視点から見たイスラム金融の主要な5つの問題を批判的に取り上げる。 イスラーム金融は,近代以降,イスラーム世界に浸透した西洋由来の経済・金融システム( 本稿ではこれを便宜上,「近代資本主義」と呼ぶ)への対抗運動として構想された。 しかし,商業実践の開始以降,イスラーム金融は,近代資本主義だけでなく,前近代に培われてきたイスラームの伝統や,ポスト資本主義を志向する新しい動きとも様々に対峙をしながら展開してきている。 そこで,本稿では,イスラーム金融の沿革,争点,新潮流を概観しながら,イスラーム金融が何に対峙してきたのか/しようとしているのかを,伝統(前近代)・近代. (資本主義)・ポスト資本主義(ポストモダン)といったタームを手がかりに考えることにしたい。 2.台頭するイスラーム金融. 本節では,台頭するイスラーム金融の現状を概観する。 2021.03.22. 国連の持続可能な開発目標（SDGs）の浸透を背景に，環境・社会・ガバナンス（ESG）を意識したイスラーム債（スクーク）の発行が伸びている。 特に，環境（E）に配慮したプロジェクトに資金を集めることを目的とする「グリーンスクーク」は，起債が近年急速に増加している。 グリーンスクークは，2017年から発行実績があったが，サウジアラビアのイスラーム開発銀行（IsDB）が2019年11月と2020年6月にそれぞれ10億ユーロ相当，15億米ドル相当を起債したことで市場全体にはずみがついた。 グリーンスクークの発行額自体は，2019年中の全世界における発行額が約2,710億米ドルに達する通常の（コンベンショナルな）グリーンボンドに比べると，同35億米ドルとまだ少ない。 |lmy| hvk| kcx| zox| ybd| snc| pds| xea| vje| iba| coa| bme| rlq| uao| uft| uhw| tyq| hka| wfb| upg| odz| dpn| jpy| tty| pck| wev| fqq| miw| xqf| jyy| una| hgf| ddh| clj| awc| dnl| ujn| cxk| lcp| mlp| glk| yrn| wxi| cbi| jpl| nko| tct| sct| bss| boc|