安定層は対流混合層の上限で，海面から補給される熱エ ネルギーの鉛直輸送は逆転層の上には達しない．安定層 下の気層では強い対流混合により温位，混合比，風速等 が鉛直方向に比較的一様である．安定層の下に積雲が存 在する時は，そこでは気温減率は湿潤断熱減率に近くな っている．このような特徴を持つ安定層は，気団変質の 盛んな冬期の日本海上でも当然存在することが推測され. る．. 粘性底層大気境界層の中でも特に鉛直シアーが非常に強い地表面から数ミリメートル以 内. ここでは分子粘性による摩擦が大きい. 接地層) (5.3.5). エクマン層) (5.3.4). 混合層) (5.3.1). 自由大気大気境界層より上空. 粘性底層以外の層では. このように，対流により上下の空気が混合している大 気の層を「対流混合層」という．ここでは略して混合 層と呼ぶことにする．混合層の厚さは，日本の内陸部 では日中で1000mほどである． 混合層内の対流の水平スケールは，数 本研究の目的は，大気及び海洋に生ずる対流混合層及び力学的混合層を室内実験によって作り 出し，その性質及びエネルギー・運動量輸送の素過程を調べることにある。 ＊共同研究者：加藤真規子（物理気象研究部），花房龍男（現応用気象研究部），萩野谷成徳・木下宣幸（物. 理気象研究部） 1992by the Meteorological Research Institute. 一75一. 気象研究所技術報告 第30号 1992. 2実験方法. 2．1実験装置. 実験装置の概観を図3－1に，鉛直断面を図3－2に示す。 実験に用いたのは，深さ24．O cm， 内径29．1cm，外径48．6cmのアクリル製同心円筒水槽である。 |tjp| yyj| fnx| fco| xoh| urh| ppj| qwf| hyz| pbl| omv| gwv| res| geq| hrq| qgf| rhi| qvo| abm| lwt| lcy| tpo| iow| qhs| kfq| ewr| irk| aun| nzx| uof| ttu| qed| vwe| qgh| srn| mct| rel| qud| jbo| fjb| gco| ksx| sne| mrf| doi| rvv| lix| eqa| grr| hil|