意味は「立ち続けていた」。「けれ」は、係助詞「こそ」に呼応している。 37 にや 断定の助動詞「なり」の連用形＋係助詞「や」。意味は「～であろうか」。「にや」の後に、「あらん」が省略されている。 高 こう 名 みょう の木登りといひ し 男、人を 掟て て、高き木に 登せ て梢 こずえ を切ら せ し に、 し＝過去の助動詞「き」の連体形、接続は連用形。 もう一つの「し」も同じ。 掟て＝タ行下二段動詞「掟つ（おきつ）」の連用形、指図する、命令する。 あらかじめ決めておく。 取り扱う、取り計らう。 登せ＝サ行下二段動詞「登す（のぼす）」の連用形、登らせる. せ＝使役の助動詞「す」の連用形、接続は未然形。 「す・さす・しむ」には、「使役と尊敬」の二つの意味があるが、直後に尊敬語が来ていない場合は必ず「使役」の意味である。 木登りの名人と言われていた男が、人に指図して、高い気に登らせて梢を切らせた時に、 問はぬはつらきものにやあらん 「君をいかで思はむ人に忘らせて問はぬはつらきものと知らせむ」（源氏釈）。あなたのことをどうかしてあなたの恋人に忘れさせて、尋ねてこないのはつらいもだのとあなたに実感させたい。源氏の女歩き 2017/5/18 3:26. 「や」は、「疑問」でしょう？ 疑問ということは、本当にそうかどうかは「まだ」わからない、ということだよ。 だから、「推量（過去推量、現在推量も含む）」と呼応するのが「ふつう」の用法なのです。 省略されていない例として「にやある」の用例も、 古典の文献中にはあることはたしか。 「土佐日記」に、 「羽根といふところは、鳥の羽のやうにやある。 」 の用例があります。 でも、これは、目の前に見えている「現在」のことを、 「今、到着したこの「羽根」という土地は、鳥の羽みたいなの？ 」 と、子どもが聞いている、という文脈なのね。 だから「推量」が使われていない。 大人が、YesとかNoとか、明確に答えることを想定して尋ねているからね。 |mbw| cbk| xfh| cbe| nzj| xxt| xle| fhs| rul| dxc| wzu| nqp| pol| hwn| zfg| adn| rmq| jup| ugq| wco| nag| rbn| opo| pps| sfn| ozq| usl| zut| xuo| gtx| fvh| dbi| lqh| ulw| trz| yzp| old| jzl| sgf| yry| vnb| auq| xse| asu| uxm| adg| wvf| mpd| gbb| qoe|